代名詞とか言ってかっこつけちゃってすみません。
さて我々かまくら番長は北見市にある居酒屋の端くれなのですが、私どもはセルフ飲み放題と呼ばれる飲み放題システムを導入しています。
セルフ、飲み、放題、だと?
そうです。
簡単に説明すると、店内にドリンクバーを設置しておりまして、陳列されているドリンクがお酒な訳ですね。
ビールサーバーから始まり、焼酎ボトル、ウイスキー(全自動ハイボール可能)、日本酒、カクテルコンクにジュースディスペンサー、炭酸、氷など一通り揃っているドリンクバー。
大人の魅惑のドリンクバー。
大人かつ魅惑かつドリンクバー。
本来であれば店員さんを呼んで、注文して、作ってもらって、席までお酒を届けてもらいますが、番長は違う。
もう良い大人なんだから自分の飲み物くらい自分で作りなさいシステムです。
こう言うと随分と手前勝手でクソミソな飲み放題システムだと感じちゃいますが、もちろんメリットの方が、さらに言うなら店側とお客さん側双方にメリットがあるので採用し続けています。
まずは、さっさと飲める点。
いちいちピンポン押して店員さん呼んで作ってもらって届けてもらうまでに一体どれだけの時間がかかるかあなた想像できますか?
15分です。
嘘です。

そうまでかからないにしても、お代わりのドリンクの到着が遅ければテンションは果てしなく下がり、盛り上がっていた場はまるで葬式の様に暗くなります。
しかしお代わりを自分で作りに行くことで、そして作れる場所があることでそんな凄惨たる状況を回避することができますね。
セルフ飲み放題バンザイといったとこです。
次なるメリットとして、お酒の濃さを自分好みに調整できる点。
飲み放題でお酒のうっすいお店ってありません?本当に入ってる酒?みたいな。

お代わりのドリンクが薄ければテンションは果てしなく下がり、盛り上がっていた場はまるで葬式の様に暗くなります。
しかし濃さを自分で調整することでそんな凄惨たる状況を回避することができますね。
嫌な上司に飲め飲めと圧力をかけられた時などは、逆に自分のお酒をうっすく作ることもできます。
その他色々と使い道はありますが、とにかく自分でお酒をクリエイトできることに関してはメリットが多いのです。
あと人件費節約になるので飲み放題料金を安く設定できたりあぁすみません大人の事情です。
デメリットは自分で作りに行くのが面倒だと言う場合。
すみませんが、我々かまくら番長、セルフ飲み放題システムに最適な店内レイアウトとスタッフ配置になっているため、スタッフが作る通常の飲み放題はやっていません。
店として取捨選択の必要があったためセルフ飲み放題オンリーです。
万人に好かれる仕組みを作るほどの財力はありませんし、なんなら明日番長が潰れてるかもしれませんね。
と、まあどうでも良い話はここまでとして、セルフ飲み放題を導入したきっかけなんですが。
セルフ飲み放題導入当時スタッフがゼロだったんですね。

移転前はカウンター含め25席ほどの小さなお店で営業していたのですが、その時は私1人で全部やってたんですよ。
たまに満席になっちゃたりした日なんか悲惨で、人時売上10000円とか余裕で超える超絶ブラック1人親方状態です。
これが雇われだったらもう真っ黒。
「ここ深海?」って思うくらい手当たり次第全てがブラック。
ここまでブラックであればコーヒーなら美味しかったのでしょうが、正直そうも言ってられず、心は病み(闇)、改善を急務としました。
そこで閃いた(ネットで見つけた)システムがセルフ飲み放題だったわけですね。
ビールサーバーを移動し、シンクや冷蔵庫を設置、その他なんやらかんやらして初代大人のセルフ魅惑飲み放題システムが完成しました。
それらにバージョンアップを重ねに重ねたものが現在かまくら番長に設置してあるドリンクバーとなります。
「アルバイト雇えば良かったんじゃないの?」
はい、おっしゃる通りです。
正直言うと複数名働いてくれるアルバイト、主に大学生がいました。
そして、結構な年数は紹介などもありながら、入れ替わったりなんだりして順調にシフト組みができていました。
大学生ですのでいずれは卒業して北見からいなくなるのですが、私が気づいた時には卒業を間近に迎えた大学4年生の超精鋭2人だけだった訳ですよ。
超精鋭だから普通に店を回せるし、私も彼ら2人がいれば余裕でどうにかなっていたので深く考えずに毎日を過ごしていましたが、普通に卒業を迎えて私は晴れて1人ぼっちとなりました。
寂しい。
寂しいもあるけど、辛くね?1人は。
去る者を追わない結果招いた事態ですが、あまり深く考えず、適当に人生を送って来た結果ぶち当たった壁をクリアするために生まれたものがセルフ飲み放題です。
セルフ。
その言葉を耳にした時、ぜひともかまくら番長の事を思い出してあげてくださいね。
思い出すだけでは私は生活できませんので、お近くまで来た際には立ち寄っていただけると幸いです。
立ち寄るだけでは私は生活できませんので、大人の魅惑のドリンクバーで飲んでいっていただけるとこれはもう至高です。
現場からは以上です、さようなら。