防水加工されたもの、例えばカッパやレインコートなどを洗濯機で洗うと、脱水時に洗濯機内釜の排水穴にそれらの洗濯物がぴったりと貼りついてしまい、内釜の中で洗濯物が偏る事で釜が正常に回転できず、ものすごい勢いで洗濯機が振動し、運が悪ければそのまま壊れてしまう。
大きく振動し、洗濯機が壊れるだけならまだしも、ひどい場合には洗濯機本体が転倒したり、周りの壁にぶつかって壁を壊してしまったりするケースも。
使い方を誤ると破壊的大振動を起こしてしまう洗濯機、非常に危険ですね。
気をつけましょう。
京都の銭湯にある全面鏡張りの休憩所とひやしあめ
20代前半だった私が、友人のノリオと、京都在住の大学生で同じく友人のアダチの家に遊びに行った時の事です。
貧乏学生のアダチの家には風呂がありません。
アダチの家の近所には爺さんや婆さんが愛用してるような古びた銭湯しかなかったので、京都で遊び終えた我々は仕方なくその銭湯に行く事にしました。
銭湯の入り口をくぐり、番台を通過すると休憩場所があり、さらに奥に左右で男女別になった脱衣所の暖簾、その先に風呂があると言う感じでした。
番台と休憩所との間には、瓶牛乳とかが売っている業務用の薄汚れた冷蔵ショーケースが無造作に置かれています。
休憩所は壁と言う壁がなぜか全面鏡ばりで、そこには扇風機や簡易ベンチ、死刑囚が使う電気椅子みたいな肩叩き機があったりしました。
なんか銭湯が全体的に汚い。

冷蔵ショーケースには【ひやしあめ】と呼ばれる、当時の北海道の若造にはなんとも馴染みのない飲み物が売られていました。
知らない飲み物を見て、ここの銭湯が怖くなりました。
休憩所にある有料肩叩きマシーン
休憩所を通過し、僕等3人は脱衣所へ。
80歳くらいのガリガリ爺さんは風呂から上がったらしく、ゆったりと体を拭いたりしながら下着を装着し始めていました。
この銭湯の風呂については覚えていません。たぶんですが、なんか不気味で小汚い印象を受けたので一刻も早くここから出たいと言うネガティブ思考が私の記憶を消したのだと思います。
我々3人は風呂から出たのち、小さな脱衣所で服を着、休憩所で得体の知れない「ひやしあめ」を飲んでみるかどうかを私とノリオ、アダチの3人でワキャワキャしながら喋っていました。
若者3人が脱衣所から休憩所へ来たため、さっきの80歳位のガリガリ爺さんは、無言ではありますが座っていた休憩所の簡易ベンチから立ち上がり、ベンチを我々に譲るように肩叩きマシーンへ移動してくれました。

電気椅子に座った爺さんの両肩の上にはボクシンググローブのような物体。
右肘部分にあるマッシーンを動かすための硬貨投入口に、爺さんが硬貨を投入した瞬間
どがががががっががあがっががっががががががg
爺さん全身バッタバタ
どがががががっががあがっががっががががががg
震える爺さんの眼球
どがががががっががあがっががっががががががg
落ちる爺さんの小銭、恍惚の表情
ものすごい勢いで爺さんの肩めがけてそのマシンが襲い掛かりました。
爺さんの電気椅子死刑執行の様子を間近に見ている私達3人は笑いを堪えきれず、執行現場から顔をそむけるも、休憩所の壁は全面鏡張り。
どこを向いても目に入る爺さんの執行現場。
友人同士で目が合うだけで増長される笑い。
鍛えられる腹筋。
100円で繰り広げられる果てしなく続く地獄の風景
笑いは人生を豊かにします
私が言いたい事
京都の殺人肩叩きマシーンと、使い方を間違った洗濯機の威力は同等です。
ちなみにこの文章は、私が乗っ取られてしまった過去ブログを改変したものです。
現場からは以上です。