金属接着剤メタルリペアで地下水ポンプカワエースの水漏れ箇所を直す

地下水、好きですか?

地下水を汲み上げるには川本ポンプのカワエースを代表する専用ポンプが必要で、そのポンプの本体は金属でできています。

去年使用していたそのポンプ、水抜きして保管する必要があったのですが水抜きせずに放置し、-20℃にもなる北海道で一冬を過ごした結果、内部の水が凍って膨張し、ポンプ本体に亀裂が入ってしまいました。

修理が必要です。動画あります。

水漏れの原因箇所を特定する

今回は溶接での補修は諦めて、メタルリペアと呼ばれる金属接着剤?金属フィラー?などと呼ばれる代物を使って補修します。

まずはカワエース本体の呼び水(送り水?)を入れる部分から水を入れます。水が染み出してきた箇所が亀裂部分となります。

1箇所であれば簡単ですが、複数箇所にヒビが入っている場合は一番水が染みている、または漏れている箇所から補修し、再度水を入れて次に染みた部分を補修すると言う流れになります。

メタルリペアのA液とB液を混ぜて塗布する

メタルリペアはA剤とB剤に分かれていて、同量を出してから混ぜて使います。2液を同時に出せるようなシリンダーが付属でついていますので、必要な量を出して混ぜます。

そこそこの粘度(マヨネーズよりちょっと硬いくらい?)があるので割と塗りやすいのですが、補修面に接着しやすいように、先に補修部分を掃除しておいた方がいいかもしれません。

水漏れ部分を覆うように広範囲に塗布しておけば二度手間を防げるかと思います。

24時間放置して硬化させる

完全硬化には24時間程度かかるようなので、塗布後は放置しておきます。

24時間経過後に塗布部分を触ってみると確かに硬い。商品説明には硬化後は鉄よりも硬くなるとの記載がありますが、あながち嘘でもなさそうです。

マイナスドライバーでポンプ本体部分とメタルリペア補修部分を叩き比べてみましたが、どちらも「カンカン」と言った、金属を叩いている感じがしました。

硬化後はグラインダーなどで削れるらしいですが、必要がなかったので試していません。

水を入れてカワエース本体の水漏れが解消されたか確認する

呼水部分から注水してみて水が漏れていないか確認し、漏れがなければ補修は成功です。

亀裂が複数のあった場合、1箇所を修復すると別の箇所から漏れてきたりするので、その時はまた同じ工程を繰り返して、全ての亀裂を塞ぎます。

水漏れ補修が完了したらカワエースを地下水に繋いで、実際に吸い上げられるか確認します。

地下水を吸い上げられるかを確認する

今回、目にみえる修復箇所は亀裂のみだったので、メタルリペアで補修を試みましたが、地下水を吸い上げなくなる原因は多岐にわたります。例えば

  • 地下水が枯渇している
  • 地下水から伸びている給水管に空気が入っている(老朽、接続不良等)
  • 給水部のパッキンの劣化で逆止弁が機能していない
  • モーターやアキュムレータ、ファインセンサー等の不具合
  • 各コネクター部の接点不良

など。

今回の場合は金属製の本体を金属接着剤でパテ的に穴埋めしただけで修復できましたが、それでも解決できない時は、一つ一つ原因を切り分けて考える必要があります。面倒だけど。

と言うことで、地下水をカワエースで吸い上げられない!と悩んでいるニッチな人向けのお話でした。

現場からは以上です。

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