暑いですね。
暑いけど、打ち水ってどうなの? 結局どこが何度下がるの? そもそも気温下がるの? っていう話です。
気温は気持ち下がった気がする、体感で涼しくなった気がする、のような、気がするレベルの次元で満足していては今後の人生終わり確定なので、実際に温度計を設置して実験してみましょう。
文章では伝わりづらい部分があるので、親切な私はすでに動画を作成していまして、リンクは以下に掲載しておきます。
それでは説明していきます。
打ち水に使用する水はラジエーターを通水した地下水排水
この時点で非常に特殊な環境なのは重々承知ではありますが、庭や周辺地面を構成しているコンクリートに撒く水は上記の通りです。
地下水とラジエーター、それに扇風機を使った自作水冷エアコンを通って排水された水を使って打ち水をしています。
ラジエーターと扇風機によって冷やされた地下水をそのまま地面に排水する行為がなんとなくもったいなく、また、地面に排水した部分の雑草がボウボウになるという弊害がありました。
酷暑が続く昨今、扇風機によって冷えた冷水を打ち水に使わない手はありません。
地下水排水を使った自宅周辺への打ち水の方法
自作井戸水クーラーを通った冷水を、じわじわと水が滲み出るホースに繋ぎ、熱くなり過ぎたコンクリート部分に散水します。
直射日光が当たり風が直接当たる場所、日陰で風が当たらない場所、その他の三箇所に温度センサーを設置し、打ち水前と打ち水後の気温の変化を調べます。
そもそも打ち水の最適な効果を生み出すための手法を調べていない状態で実験を始めてしまったので、良い検証はできませんでしたが、一応報告いたします。
炎天下の中での打ち水で気温は何度下がるのか?
当日の最高気温を記録する13時から14時にかけて打ち水実験をしましたが、そもそも気温が上がりきる前後に打ち水をするのが良いようですね。
直射日光が当たるA地点の温度センサーですが、熱されたポリタンクの上にセンサーの感知部分が接していており、さらに風の影響も受けた為、温度振り幅が激しく、参考にはなりませんでした。
同じく、玄関付近のタイヤの上に置いていたC地点の温度センサーも同様に参考にならず。
日陰で尚且つ風の影響を受けないB地点の温度センサーのみを基準としてお話をします。
最高気温が変わらない時間帯において、約18℃の地下水を使った打ち水後から20分後のB地点での外気温は0.5℃程下がりました。
コンクリートから温度センサー感知部までの距離は約30cm程度で、感知部と接してるものは何もありません。
20分後に再度同地点で計測したところさらに0.5℃下がっていたので、打ち水開始から40分経過で感知部周辺の外気温を1℃冷却することに成功したと言えます。
自宅に直接つながっている基礎部分のコンクリートへの冷却効果
温度センサー感知部周辺の外気温は1℃しか下がらなかったのですが、蓄熱(?)能力があるコンクリート部分を直接冷却するという事に関しては、良い意味でボディーブロー的な効果があるのではないでしょうか?
熱せられたコンクリートは自宅内にじわじわと熱を運び、部屋が熱される原因になります。
自宅の床や壁につながる基礎自体を地下水で冷却することができれば、部屋の熱のこもりを抑える手助けになるのではと感じます。
実際に測ってはいませんが、ラジエーターから排水された地下水を指で触ってみたところ、コンクリートの地面に熱せられて水温がぬるくなっていました。
しかし、濡れている部分とそうでない部分を触り比べてみると、濡れていない部分は熱くて触っていられないような状態だった為、気化熱の効果も考えると効果があるのだと思います。
打ち水をすることでの周辺湿度は上がるのか
気化熱で自宅周辺のB地点における気温は下がることはわかりましたが、湿度はどうでしょうか?
結論から言うと安価な温度センサーだったため、湿度までは計測できていなく不明です。
酷暑での実験で、空気中の飽和水量(?)はたぶん多く、さらに打ち水をしている状態です。
体感でとしか言いようがないのですが、屋内、屋外で湿度に対する不快指数が上がったような感じはしませんでした。
自作の水冷ラジエーターエアコンの結露水量が増えたように感じましたが、確認した結果、ジョイント部分からの微量な水漏れが原因でした。
全ての実験箇所を適正にすることで、打ち水によって周辺気温が何度下がるのか確認できたと思いますが、今回は出来ませんでした。
涼しくなったような気がする、、、のような体感的な表現があまり好きではないのですが、体感って結構当たっている事があります。
今後も私が出来る範囲で、猛暑を快適に過ごせる実験をしていきたいと思います。