競馬を愛する者たちが、日曜の昼間から馬券を買い、酒を飲むために集まる場所がかまくら番長です。
終末の日曜日、墓場に人生を置いてきた者達だけが集える場所。
どうやら2024年10月27日は天皇賞(秋)と呼ばれるすごい大会があるようで、私たちはこの場所に集められました。
かく言う私は全く競馬がわからないので、ただの傍観者です。
当店で働いてくれているスタッフを中心に集結した、おつまみ付きの3000円の飲み放題に群がる億万長者を目指す亡者達。

顔出しNGとかは亡者たちには確認してません。
「俺は当てられる…」
酒を片手に楽観視している様が見て取れますね。
後ろに見えるモニターは今回の参加者であるハンスさんが持ち込んでくれました!ハンスさんあざす!
ハンスさんは動画編集もできる様で、出走までの1時間、我々の士気を高めるための動画作成や音響等、全てを担当してくれました。

動画を見ながら自分の予想が当たるのかを気にする面々。
平均で1人あたり3000円程度の馬券を買っていたと思われます。
以下は私が買った馬券ですが、見方がわかりませんね、素人なので。



私は競馬のことは全くわからないので、当店スタッフ3名の予想に乗っかり合計3000円分の馬券を買いました。
3000円を渡しただけなので、何にいくら賭けたのかもわからないし、そもそも競馬を知らないので、ドキドキもワクワクもしない状態でウイスキーの水割りを飲んでいる状態です。

鯉口シャツを着ている写真の2人は当店のスタッフなのですが、仕事を丸投げしてモニター付近に座り、当たった時の妄想をしています。
私は彼らの予想に乗っかっており、仮に当たった場合はなんぼか返すと宣言していたので、全員が本気ですよ。
仕事しろなんてとても言えないこの空気感、果たしてどうなるのか…

10月後半の北海道は一桁台になるほどの寒さなので、無料の暖か鶏スープで体を温めつつ出走を待ちます。
出走は15:45。
全員が飲み物を補充しながら億万長者を目指す。
そしていよいよその時間が来ました。

相変わらず鯉口シャツの当店スタッフは仕事してませんが、そんなことはどうでも良く、各々が賭けた馬を目で追う瞬間。
ハンスさんが用意してくれたモニターを食い入るように見る…立ち上がっている亡者もいます。
酒、タバコ、賭博。
ここ地獄?
ドウデュース?馬の名前とかオッズとかはわかりませんが、当店スタッフが考えてくれた予想を元に考えると1,2,4,7,9,12,14あたりを応援すれば良いらしい。
写真撮ってて全くレースは見てませんが、何かやばい事が起こりました。

一番左の人わかります?
カメラで追えないくらいに上下運動してます。もはやミスター残像。
誰かが何かを当てたのか…

全員の笑顔は何を意味しているのでしょうか?
この亡者の中から億万長者は現れたのでしょうか?

どうもです。
上の写真は負け馬券を当店に貼り付けた怨念がこもった写真、というかその場所です。
簡単に億万長者になんかなれるわけがない。
自分達の予想を悔い、負け馬券を当店の壁に、敗者自らタッカーで打ち付けることによって今回の会は終了しました。
勝者なんていない。
酒を飲みながら傷を舐め合う会。
次の予定は2024年12月の有馬記念なので、興味がある方はぜひ残像の競馬部長に一声おかけください。
現場からは以上です。