エアコン室内機に直接水を通して冷風を出す水冷エアコンで外気温マイナス6℃を実現

もともと水冷エアコンとして使われていた室内機をヤフオクで5000円くらいで入手していたので、酷暑である今こそ出番だ!と考え、重い腰を上げて自作しました。

動画ありきなので、下にリンク貼っておきます。

地下水をモーターで吸い上げて、エアコン内の熱交換機に通水させたのちに屋外へ排水するという単純な仕組みです。

地下水とカワエースの準備

地下水を用意しましょう。なければそこで終了です。

そして地下水を汲み上げるカワエース等のポンプが必要です。そう、これらがなければ土俵にも上がることはできません。

汲み上がった地下水の水温を測ってみたところ15℃弱を推移していたので、地下水ポンプの蛇口から屋内に設置した室内機のみのエアコンまでホースを伸ばします。以前水耕栽培をやっていて、ホースをめっちゃ使うので100mレベルのホース買ってたのが役に立ちました。

エアコン室内機と専用架台の準備

仮に失敗しても撤収が楽になるように、壁据付けではなく仮設の課題にエアコン室内機を取り付ける様にしました。架台の高さは作業性を考えて150cmにしてあります。

エアコン背部を見てみると細い銅管と太い銅管の2種類が出ていて、その先端に雄ネジがついています。

細い方は5/16、太い方は1/4で、最終的に一般的なホース類につかわる1/2に変換したいので、それぞれ5/16→1/2、1/4→1/2になるようなブッシング(ねじ径を変換する部品)を取り付けます。

5/16に関しては合うブッシングを見つけることができなかったので、メタルリペアという金属接着剤で無理やり固定しました。ブッシングの先に1/2めねじニップルを取り付けます。

この金属接着剤はマジで便利です。

各箇所に温度センサーを設置

ホース類を接続して実際にエアコンの熱交換器(アルミフィン)内に通水させるわけですが、その前に温度センサーを設置します。

一つはエアコン上部の吸気、もう一つはエアコン下部の冷気が出る部分、3個目は室内のテーブル。地下水で冷やされたアルミフィンを通過して出てくる冷気がどれくらいの温度なのかと、室内の空気が実際どれくらい下がるのかを確認します。

地下水を通水させてエアコンを起動する

地下水ポンプから伸びたホースはエアコン背部の細い方の銅管に接続します。排水は太い方の銅管から出てくるので、ホースを接続して屋外に排水します。

地下水ポンプの蛇口を捻りしばらくすると循環した水が排水ホースから排出されます。一応各接続部を確認して漏水がないか確かめておきましょう。びしゃびしゃになってからでは遅いんで。

エアコンのスイッチを入れ強風設定にして排気側の温度を確認すると、吸気サイドの空気マイナス6℃程度の冷風が出てきました。

実験当日は猛烈に暑い日で、エアコン吸気側(室内空気)の温度が33℃ほどありました。熱交換器を通過した空気は27℃程度に冷やされて出てきました。

別日にも実験したのですが、室温28℃程度で冷風が22℃だったので、マイナス6℃の冷風が出てくるのは間違いなさそうです。

部屋が涼しくなるほどではありませんでしたが、室外機なしでの水冷エアコン(クーラー?)は成功しました。

水圧を上げるともっと冷える可能性

地下水ポンプの水圧はそこそこあるのですが、排水ホースから流れてくる水量はあまり多くはありませんでした。

つまりホース内部の抵抗や熱交換器内部の抵抗により流量が減ってしまっていました。流量流速が減ると地下水が熱交換器内にとどまっている時間が長くなり、その分地下水温が上がってしまいます。

ポンプ側の水圧を上げるか、排水側から強制的に引っ張って流量流速を上げることができればより冷たい風が出てくるかもしれません。

ダイヤフラムポンプを購入したので、現在は到着待ちです。

ポンプ増設によって変化があるかどうかは、また気が向いた時にでも書いていきたいと思います。

ということで、現場からは以上です。さよなら

タイトルとURLをコピーしました