約48時間の間に深夜ラーメン、深酒、就寝、朝ラーメン、昼ラーメン、居酒屋、夜ラーメン、昼ラーメン、居酒屋、夜ラーメンをこなして(1日目はこちら)(2日目前半はこちら)(2日目後半はこちら)(3日目はこちら)4日目に突入のラーメン旅。
そう、私は北海道北見市で横浜家系ラーメンのようなものを当店かまくら番長で出すためのラーメン修行旅に来ています。
連日食べ過ぎ飲み過ぎでなかなか朝起きられません。起床は11:00頃、もはや体がラーメンに毒されていて起きるのも困難な状態になってしまいました。ラーメンは毒なのでしょうか?
ラーメン以外のものを食べたくて、室田宅近くのコンビニでヨーグルトを買って2人で食べたのですが、無茶苦茶に美味しかったのを覚えています。ヨーグルトが一番うまい。その名もソフール。
4日目の1食目は、室田さんが一番推しているとらきち家へ向かいました。
今日も懲りずにラーメンスタート。
簡単にとらきち家へ向かうと言ってますが、徒歩でバス停へ、バスで最寄り駅へ、電車を乗り継いだのちに目的地があります。
少しでも移動の手間を省きたい。
そう、室田さんはあのバイク、あのカブ、何日か前に我々がお世話になったあの伝説のカブがあるじゃないですか。
私
店舗まで歩いて行くので、到着はなんだかんだで13:30とかになっちゃいます。

20名ほど並んでいましたが、行列が気にならなくなっている自分がいます。
横浜家系待ちの時は小説かなんかを持ち歩いた方がいいですね。
代表持ちなどすることなく、節度を守って並びます。
復習になりますが、行列店での代表待ちは厳禁です。怒られます。
「ここのチャーシューはバレリーナの筋肉の様なむっちりした食感が特徴で、他と全然違うからよ」
そう室田が言います。バレリーナの筋肉がむっちりしてるのかどうかは知りませんが、とにかくそういうことらしいです。
前回も似たようなことがありましたが、私、横浜ラーメンのことをいまいちよくわかってないんですよ。
横浜家系プロの室田に「ここのチャーシューは一味違う」とか言われちゃうと、味の違いがわからなかった時の私を想像して勝手にプレッシャーに感じてしまうわけですね。
アイコンタクトで「な?全然違うだろ?」からの、合わせで「確かに」とかいう嘘のやりとりは本当はしたくない。わからなかったらどうしようという私の思いとは裏腹に室田は
「ここだけはチャーシュー麺を頼んでくれ」と言います。
今日まで鶴一家、杉田家、吉村家、あさが家、六角家、壱六家と全てノーマルで注文してきましたが、ここに来て遂にチャーシュー麺に挑戦することになりました。
とにかくここのチャーシューを推しているらしい。
1食目というのもあり、お腹に余裕があったのでチャーシュー麺を注文しました。
違いがわからなかったらどうしよう…
違いなんてあるのだろうか…
そもそも「違い」ってどういう意味だっけ…
程なく着丼、まずはスープを飲みますが「あれ、ここうまいかも」と感じました。
私の舌が横浜家系ラーメンに慣れてきたようで、表現はできませんが、他のラーメンとちょっと違うかもという感覚がようやく生まれてきた瞬間です。
そして噂のチャーシューを一口。
表現が合っているかはわかりませんが、素人の私から言わせるとバレリーナの筋肉の様なむっちりした食感で非常に美味しかったです。
違いがわかる男、ここに爆誕。ラーメン覚醒。
あと、毎回ラーメンに加えて賄い飯とかライスを注文する室田はすげーなーと感じていたのですが、横浜家系ってご飯と一緒に食べることが推奨されているんですね。
基本すら知らない私に付き合ってくれている、プロの室田さん。
覚醒はしましたが、私の胃袋はまだそのレベルには到達できません。
食べ終わったら丼をカウンターに戻すというマナーも少なからず身につきました。
お腹もいっぱいになったし、本日は特にやることも決めてなかったので、楽器でも見に行こうかってことで歩いて横浜駅方面まで行くことにしました。
とにかく歩く、横浜はとにかく歩く。徒歩の街、横浜。
40分ほど歩き、横浜駅近辺へ到着。
楽器を見たり、ピックを買ったりしてると室田の携帯が鳴った様で。
「室田くんとヒゲが長い人が2人で歩いてるのを見かけたよ」というラインが来てた様子。
あんだけ歩いてりゃ誰かに見られることもあるのでしょうか。
1分10円飲み放題が有名な人気居酒屋のママからの連絡らしく、特にやることもなかった我々は、ママがやっている「まんぷく」という居酒屋に行くことにしました。
目的地までは一駅程度なので歩いても良かったのですが、巨漢室田の膝が悲鳴をあげているようなので、電車で向かいます。
ビジネスデブならではの悩みですね。
17時開店の様でしたが到着したのは16:30、開店準備もできていない状態でしたが快く(?)入店させてもらい、毎日懲りずに酒を飲み始めます。
私たちの席以外は全て予約席で、小一時間飲んでるうちに気付けば満席。

ママさんが可愛い寄りの美人に加え、お話し上手に激安店、サラリーマンたちの聖地。
ママさんが可愛すぎて私は禿げてしまいました。
あと、店内でタバコ吸えるし最高かよ。喫煙ジジイの楽園、それが「まんぷく」

ラーメン旅は4日目ですが、ここで初めて魚を食べました。魚うまい。ヨーグルトの次に魚がうまい。
ママさん1人で調理しているので、混んでくるとほとんど顔を拝むことができないが、それもレアスタイルなのでしょうか。
まじで満席になってしまい、飲んでばかりで長居するのも悪いということで店を出ました。
ラーメンを食べる気には全然なれなかったのでもう一件懐かしの居酒屋を挟みつつ、明日は旅最終日で飛行機の関係もあるので、今日は早めに室田さんの家に戻ろうかとなりました。
我々もようやく大人になりました。
毎日浴びるほど酒を飲んでいてはいけないと学んだのです。
暴飲暴食して楽しいのは今だけであり、翌日には楽しさの倍の辛さが待っていることにようやく気付けました。
室田さん家の最寄り駅に着いたのは21:30頃だったでしょうか、こんなに早く帰って来れる日が来るだなんてまじで最高。
今日は早く寝て体を休め、明日に備えなくては。
駅前もまだそこそこに人が往来してしている時間帯です。お仕事帰りのサラリーマンもちらほら。
駅を降りてすぐ目の前には商業施設があり、その建物の2階に煌々と輝く「サイゼリヤ」の看板。
「どうする…?」
「行っとく…?」

ということで2人で1.5リットルの名物赤ワイン「マグナム」を迷うことなく注文したのち、ハンバーグ、ピリ辛チキン、アラビアータ、温豆など計6品ほどをオーダー。
ラストオーダーギリギリにもさらに注文を繰り返し、店を出たのは23:00とかで、早めに帰ってきた意味なんて一つもありませんでしたが楽しかったです。
我々に理性はないのでしょうか?
答えは、「楽しけりゃなんでも良い」。
明日は辛いかもしれませんが、今が楽しけりゃそれでいいんですね。廃人になる気持ちを味わいました。
うだうだと昔話をしながら徒歩で室田宅まで向かい、初日に買ったウイスキーの残りを流し込みながら就寝しました。
こんな日々が毎日続けばいいのに。
何も考えていない10代後半〜20代前半はこんな日々が続いてたことを思い出しました。
1.5リッターの赤ワインマグナムがテキメンに効いたようで、起床したのは翌日11:00くらいだったと思います。
羽田から女満別への飛行機の出発時間は17時くらいなので、最終日、残念ながらファイナルラーメンを食べる時間が割とあります。
乗り遅れるといけないので、なんとなく羽田空港方向に向かいつつ、どこかに寄れれば良いかなー的な感じで我々は移動を開始。
せっかくだから最後に1杯行こうやとなり、今ラーメン旅のファイナルとなる「川崎家」へ。
本当にこれが最後の横浜家系ラーメンです。
ラーメン大好き室田さんもこんなに連日ラーメンを食べることはないらしく「しばらくラーメンはいらないわ」と弱音を吐いていましたが「しばらく=2週間」とのことでした。
バランス型らしい川崎家に到着。
行列はなくスムーズに入店。
いつも通りの所作をこなしてファイナルラーメンが着丼。
食べながら色々なことを思い出しました。
スープの濃さや味、鶏油の量、麺の太さ、チャーシューの厚さや薫香、ほうれん草や海苔等々…
行列経験、店内の雰囲気、食券、好みのオーダー、全員が頼むライス、ミソや塩を選べない横浜スタイル…
食べ終わり、川崎家を退店した時には「これが最後か」というなんとも寂しい気持ちになりました。
途中、たまたま公園でやっていた音楽フェスを見たり、友人がオーナーだという仏具店に寄ったりして駅まで向かいます。
「俺は死なない、なぜなら神に認められた男だから」
「だから俺が何をやろうと死ぬことはない、神に認められている…」
途中立ち寄った100均の店内で、客に語りかけまくる不審者がいて、「ここ川崎だっけ?」って思いました。
電車で羽田第2ターミナルまで付き合ってもらい、電車内で別れを告げて今回の旅は終了となります。
室田さんはとにかく売れ始めてる(と確信したい)お笑いアーティスト相撲ヤクザ俳優なので、家に帰ってから翌日のステージに向けた練習をするそうです。
忙しい中、私のために時間を取ってくれてまじでありがとうございました。
帰宅するたびに「オメーまずは風呂入れや!タバコくせーんだよ!」の言葉だったり。
ドラッグストア駐車場でライブ配信をするダクペンさんを影から覗き見たり。
VHSデッキを手動で直して懐かしビデオで笑ったり。
内容の濃い日々に付き合っていただき感謝です。
空港に着き、手荷物検査と発券を終え、喫煙所の場所を確認し、更なる喫煙所の場所を確認しながら女満別へ向かう21番ゲートを目指しました。
マガポケで「課長島耕作」を読みながら出発を待ちます。
島耕作はセックスしすぎですね。
横浜は本日の最高気温は29℃、19:30に降り立つ女満別は5℃なので、体調を崩さないように注意しなくてはいけません。
座席の目の前に刺さっているよくわからない雑誌を通路側の席で読みながら女満別へ飛び立ちました。
墜落することなく女満別に到着。
女満別空港から北見市街までは車で約40分で、私はこのまま20:30からの勤務、ようやくいつもの日常に戻ります。
これを書いている今の段階で1週間風邪を拗らせ続けていますが、今回の経験をもとに美味しいラーメンを作りたいと考えています。
今も(あさが家店長さんに怒られるかもしれませんが)圧力鍋で背ガラを煮ている最中です。
どうぞラーメン完成ご期待くださいませ。
ラーメン旅に付き合ってくれた横浜方面の皆様と、私がいない間当店を営業してくれたスタッフ、どうもありがとうございました。
横浜方面の方、もし北見に来るなんていうおかしな予定があれば、全力で付き合います。
現場からは以上です。
250人しかいないXは以下です。
あと、youtubeもちょっとやってます。